2014年12月15日

雪乃「比企谷くん、ポッキーゲームをしましょう」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:02:01 ID:g321F2EU0
八幡「……は?」

雪乃「日本語が聞き取れないの? とうとう耳まで腐ってしまったのかしら」

八幡「いや、俺もできれば聞き間違いだと思いたいが」

雪乃「だからポッキーゲームよ」

八幡「はぁ? ポッキーゲーム? お前頭でも打ったんじゃねぇの?」5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:06:14 ID:g321F2EU0
雪乃「今日はポッキーの日らしいのよ。知らないの?」

八幡「そりゃ知ってるけど」

雪乃「だったらいいじゃない」

八幡「何一つよくねぇよ」

八幡「大体な、そういうアホみたいなイベントは俺のやることじゃねぇよ。気持ち悪い」

雪乃「そんなことを言っているから、世の中から浮いてしまうのよ」

八幡「ポッキーゲームやらなきゃ沈めないくらいなら、浮いてたほうがマシだ」

雪乃「もう! もう!」

八幡「何怒ってんだよ……」

雪乃「比企谷くんはしたくないの!?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:09:07 ID:g321F2EU0
八幡「い、いや、したくねーよ」

八幡(な、何言ってんだこいつ)

八幡(由比ヶ浜とグルになってなにか企んでるのか?)

八幡(つーか、なんで俺の隣に座ってんだ。いい匂いがするからやめろ)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:12:46 ID:g321F2EU0
八幡「なんなんだよ」

雪乃「さっきポッキーゲームで由比ヶ浜さんに負けたのよ」

八幡(お前らなに百合百合してんだよ。そういうのは俺が見てる所でやれよ)

雪乃「別に全然悔しくないんだけれど」

八幡(悔しいんだな……)

雪乃「でも思ったのよ。比企谷くんにだったら勝てるって」

八幡「それって、俺がヘタレだからってことか」

雪乃「ええ、分かってるじゃない」

13: >>11違う 2013/11/12 01:17:09 ID:g321F2EU0
雪乃「だからやりましょう。一回だけでいいから!」

八幡「なんでそんな必死なんだよ……」

八幡(そんなに負けたのが悔しかったのか)

八幡(なんかめんどくさいし、適当に俺が負けてやればそれで終わりか)

八幡「はぁ……、しょうがねぇな、ヘタレの意地を見せてやるよ」

雪乃「え!? ほんとにやるの?」

八幡「え、やらなくていいならやらない」

雪乃「ううん、やる!」

八幡「なんだそりゃ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:24:44 ID:g321F2EU0
八幡「で、細かいルールよく知らないんだけど」

雪乃「ポッキーを両端から食べていって、先に口を離した方が負けよ」

八幡「あぁ……、すげぇ頭悪いゲームだな……」

雪乃「それじゃ、始めましょう。こっち向いて」

八幡「お、おう」

八幡(こんな至近距離で向かい合うと目のやり場に困るな)

雪乃「はい、比企谷くんはそっちからね」パクッ

八幡(しかも、予想以上に恥ずかしいぞ。なにこれ、馬鹿じゃねぇの)

八幡「わ、分かった」パクッ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:35:20 ID:g321F2EU0
八幡(ポッキーってこんなに短かったっけ。ち、近い、息が当たる)

雪乃「……」

八幡(おい、これどこ見ればいいんだよ。顔ガン見しちゃっていいの?)

雪乃「……」ポリポリ

八幡(まつげ長いなぁ、唇やわらかそうだなぁ、いい匂いするなぁ。ふひ)

雪乃「……うぅ」ポリポリ

八幡(赤くなってんじゃねーよ! 可愛いからやめろ! 変な気分になっちゃうだろうが!)

八幡(……はっ! いかん、そろそろ適当に離れて負けないと)

ガシッ

八幡(え?)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:43:45 ID:g321F2EU0
八幡(ちょおま、何掴んでんだ!)

八幡(何だこの技、抜けられん!)ジタバタ

雪乃「……」ポリポリ

八幡「お、おいやm」

チュッ

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:51:38 ID:g321F2EU0
八幡「んむーっ!」

八幡(うおおお唇やわらけええええ、キスされちゃってるううう)

八幡(じゃねぇ、お、落ち着け)

雪乃「んっ……、はぁ」

八幡「ぷはぁ……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 01:58:02 ID:g321F2EU0
八幡「ゆk」

ギュッ

八幡(うおおお体もやわらけええええ、抱きしめられちゃってるううう)

八幡「お、おい雪ノ下! 何が、したいんだ」

雪乃「……私の気持ち、分かってほしいの」

八幡「……なんだよ、それ」

雪乃「そうね、はっきり言わなきゃ伝わらないわよね」

雪乃「ねぇ、聞いて」

八幡「ゆ、雪ノ下、お前……」

雪乃「……比企谷くん、好きよ」

八幡「」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 02:02:47 ID:g321F2EU0


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 02:31:39 ID:g321F2EU0
―自宅―

八幡「――ということがあったんだが」

小町「え、本当!? 良かったねお兄ちゃん! 人生初のモテ期到来だよ!」

小町「ふんふん、でも雪乃さんの方が早かったかー」ブツブツ

小町「で、お兄ちゃんはなんて返事したの?」ワクワク

八幡「何も言わずに帰ってきた」

小町「え? え……、はぁ、相変わらずウチのごみいちゃんは……」

八幡「いやだって、普段あんだけボロクソ言われてんだぜ」

八幡「だから警戒してなかったっていうか、青天の霹靂というか、反応に困ったんだよ」

小町「それは雪乃さんなりの照れ隠しでしょ! なんで分かってあげないの!」

八幡「あんな照れ隠しがあんのかよ……」

小町「お兄ちゃんだって似たようなもんじゃない。捻デレてるし」

八幡「俺がいつ誰にデレたってんだよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 02:43:36 ID:g321F2EU0
八幡「でだ、他にこんな話ができるやつは、俺にはいるはずもないからお前に話したんだけど」

八幡「どうすりゃいいんだろうな」

小町「……あのね、お兄ちゃん。雪乃さんのことは小町よりお兄ちゃんのほうが知ってるでしょ」

小町「だったら、それを小町に聞くのはおかしいよ」

八幡「……」

小町「ちゃんと明日返事してあげないとダメだよ」

八幡「……ああ」

八幡(はは、まさか妹から説教を食らうとはな)

八幡(俺のほうがあいつを知ってる……か)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 02:58:43 ID:g321F2EU0
―翌日―

由比ヶ浜「やっはろー! ゆきのん、ヒッキー」

八幡「……おう」

雪乃「……こんにちは由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「あれ、二人とも元気なくない? 何かあったの?」

雪ノ下「いえ、なにもないわ」

八幡「……お前の馬鹿っぽい挨拶に辟易していてだけだ」

由比ヶ浜「へきえき? どこにある駅? っていうか馬鹿って言うほうが馬鹿なんだし!」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、辟易というのは――」

雪ノ下「それじゃ、今日はこれでおしまいにしましょうか」

由比ヶ浜「うん、じゃあ私帰るねー」テクテク

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 03:19:40 ID:g321F2EU0
雪乃「……私も帰るわ」

八幡「ま、待ってくれ、雪ノ下」

雪乃「い、嫌よ。……もう、いいのよ」

八幡「いや、俺はよくない」

雪乃「昨日、返事をしなかったのはそういうことでしょう」

八幡「そ、それは本当に悪かった。ちょっと考える時間が欲しかっただけだ」

八幡「一晩いろいろ考えたんだ。聞いてくれ」

雪乃「……分かったわ」

八幡「サンキュ」

八幡「俺は今までの経験で、こういう人からの好意ってやつを信用しないようにしてるんだよ」

八幡「まぁ、好意に限った話じゃないけどな」

八幡「なんつーか、そういうのには裏があるような気がしてな」

雪乃「……ええ、あなたはそういう人よ」

八幡「ああ、今更変えようもない」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 08:50:09 ID:g321F2EU0
雪乃「それが、答え?」

八幡「いや、もうちょっとだけ聞いてくれ」

雪乃「……」コクン

八幡「この数ヶ月、俺もお前も奉仕部で面倒事を押し付けられてきたわけだ」

八幡「……ああ、本当に大変だった」

雪乃「……そうね」

八幡「その数ヶ月間、俺もお前を見てきたつもりだ」

八幡「だから……」

八幡「雪ノ下は俺が捻くれ者だと知ってるように」

八幡「俺は雪ノ下がこんな嘘はつかない奴だって知ってる」

八幡「だからさ、……俺はお前のその気持ちを信じるよ」

雪乃「比企谷くん……」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 11:13:29 ID:g321F2EU0
八幡「俺の気持ちもあれこれ思案したんだが」

八幡「結局、気持ちなんてのはどうなってんのかよく分からん」

八幡「今までそういうの、考えないようにしてきたしな」

八幡「それでもだ、一晩考えて分かった」

八幡「好きな理由、嫌いな理由、そんなの意外と曖昧なんだな」

八幡「……だから、理由は上手く言えないが」

八幡「ようやく気づいた」

八幡「捻くれてるばっかりに、気づくのに遅れちまったけどな」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 11:18:30 ID:g321F2EU0
八幡「聞いてくれ」

八幡「俺は雪ノ下雪乃が――好きなんだ」

八幡「一日待たせてごめんな、こんな俺でよければ……付き合ってくれ」

雪乃「ええ……っ……」

八幡「な、泣くなよ」

雪乃「だ、だって……だって」

八幡(こ、こんな時は頭を撫でればいいんだっけ)ポンポン

ガラッ

結衣「あー、忘れ物しちゃっ……た」

八幡「あ」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 11:26:22 ID:g321F2EU0
結衣「あー!!!!」

八幡「ち、違うんだ! こ、これはだな」

八幡(あれ、よく考えたら何も違わない)

結衣「ヒッキーがゆきのんにアイアンクローして泣かせてるー!」

結衣「またアニメに影響されちゃったの?」

八幡「ちょ、それは違う! なんつー勘違いしてんだ!」

結衣「ヒッキーがそんなことする人だったなんて……」

結衣「先生に言ってくるからね!」

八幡「そんな小学生みたいなことすんな! 説明するから黙ってろ!」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 15:23:14 ID:g321F2EU0
雪乃「――というわけなのよ」

結衣「……え? 本当に?」

八幡「ああ、本当だ」

結衣「な、何よそれ……」

結衣「あはは……、そうなんだ」

結衣「……ううん、ダメ!」

結衣「あたしは……諦めないから!」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 15:27:12 ID:g321F2EU0
雪乃「いえ、由比ヶ浜さんの言うこととはいえ、ここだけは譲れないわ、八幡はもう私の所有物よ」

結衣「あ! あたしも名前で呼ぶもん! えっと……、そうだ! ハッチなんてどうかな?」

八幡「なんかミツバチみたいだからやめろ」

雪乃「……」イライラ

結衣「じゃあ、はっちゃんとか」

八幡「たこ焼き食いたくなってくるからやめろ」

雪乃「……」イライラ

結衣「そんなに拒否らなくてもいいじゃん! そ、それじゃあたしも八幡って呼ぶから!」

八幡「あ、ああ、勝手にしろよ」

雪乃「ちょっと何デレデレしてるのよ! あなたは私だけ見てればいいの!」

結衣「そんなの八幡の自由でしょ!」

八幡(なにこれ)

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 15:41:15 ID:g321F2EU0
結衣「八幡はいっつもあたしの胸とかえっちぃ目で見てるんだから!」

雪乃「ふん! そんな脂肪の塊! こうしてやるわ!」バシッ

結衣「痛い! ゆきのん! なにするの! もう嫉妬しないでよね!」

雪乃「八幡は私くらいの大きさの胸が好きなんだから!」

結衣「そ、そんなことないし! 男の子はみんな大きいのが好きなんだもん!」

雪乃「白黒はっきりさせましょう。八幡、答えて!」

結衣「どうなの!?」

八幡(これどう答えても変態のレッテル貼られちゃうパターンだろ)

八幡「お、落ち着け、ほらあれだ、みんな違ってみんないいって言うだろ」

八幡「そんなことで争うこと自体、無意味なんだって」

雪乃「節操がないのね、この変態」

ガラッ

沙希「話は聞かせてもらった!」

静「私たちも混ぜろ!」

八幡「」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 16:01:59 ID:g321F2EU0
雪乃「また邪魔が」

沙希「あんた、言ったよね? 愛してるって言ったよね? あれは嘘だったの?」

雪乃「ちょっと八幡! 私というものがありながらなんてことを言ってるの!?」

八幡「身に覚えが」

沙希「あ?」

八幡「はい、言いました」

雪乃「この浮気者!」

八幡「いや、あの時はちょっとテンションがおかしかったんだよ。反省してます」

静「ほら、私もラーメン奢ってやっただろう。な?」

八幡「あ、先生は早く帰ってください」

結衣「八幡は渡さないんだから!」

雪乃「ならば戦争よ」

沙希「仕方ないな、こっちは愛の重さが違うんだよ」

静「乗った!」

八幡「先生、楽しんでるだけじゃないですか……」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 16:37:53 ID:g321F2EU0
―自宅―

八幡「――というわけで、無事に雪ノ下と付き合うことになった」

小町「最後のほう全然無事には聞こえなかったけど……、戦争とか言ってたじゃん」

八幡「ああ、正直無事じゃない」

八幡「肉体的にも精神的にもボロボロだ」

八幡「どうやらあいつらの戦争は、俺を痛めつけるのが目的らしい」

小町「お兄ちゃんがそんなにフラグを乱立させるからだよ」

八幡「いや、俺としてはフラグは全部折ってきたつもりだったんだけどな」

小町「詰めが甘いなぁ、お兄ちゃんは。中途半端に折っても逆効果だよ」

小町「それで、その戦争はどうなったの?」

八幡「さあな、俺は命の危機を感じて抜け出してきたから」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 16:40:17 ID:g321F2EU0
小町「お兄ちゃんはどうするつもりなの?」

八幡「だから言ったろ、雪ノ下と付き合うって」

小町「あ、やっぱりそうなんだ」

八幡「当たり前だろ、俺なりの結論だ。そんな簡単には曲げられん」

八幡「俺はこう見えて一途なんだよ」

小町「はぁ……、それを雪乃さんに言えればいいのにねぇ」

雪乃「ええ、本当に」

八幡「」

小町「雪乃さーん、お久しぶりですー」

雪乃「ええ、久しぶりね小町さん」

小町「不束者の兄ですが、よろしくねお願いしますね」

小町「あ、小町今日友達の家に泊まりに行くからー。じゃーねー」ガチャッ

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 18:15:59 ID:g321F2EU0
八幡「……え? え?」

八幡「ゆ、雪ノ下、お前付いてきてたのかよ」

雪乃「当然よ。あなたから目を離すわけないでしょう」

八幡「あ、ああ、そうなんだ」

八幡(嬉しいような、少し怖いような)

雪乃「……二人きりね」

八幡「……よく分からんが、そうなってしまったな」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 18:19:44 ID:g321F2EU0
雪乃「ねぇ、八幡」

八幡「なんだ」

雪乃「そろそろ、私のこと名前で呼んで欲しいのだけれど」

八幡「あー、そういやそうだな。気が利かなくて悪い」

八幡「ごほん、じゃ、じゃあ、呼ぶぞ」

雪乃「え、ええ」

八幡「ゆ、雪乃」

八幡(やん恥ずかしい///)

雪乃「……ふふ、八幡」

八幡「なんだ、雪乃」

雪乃「大好きよ」ダキッ

八幡「……ああ、俺も大好きだよ」ギュッ

雪乃「ねぇ、今度は八幡から、キス、して?」

八幡「ああ」

チュッ

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/12 18:20:46 ID:g321F2EU0
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: